シゴト地図

北陸コンピュータ・サービス株式会社

トップランナーとして
会社の未来を切り拓く

入社前から明確だったビジョン

 富山市に本社を構える北陸コンピュータ・サービス株式会社が、2019年に新設した「Cloud Labs(クラウドラボ)」。変化の激しいIT業界において新たな価値を生み出すために、オリジナルのSaaS型クラウドサービスの企画・開発を行う部署だ。
 嶋晃平さんはCloud Labsが発足した年に入社し、開発グループの一員に抜擢された。

 就活当初は場所も職種もこだわらず、いろいろな企業へ話を聞きに行ったという嶋さん。業界によって仕事内容はもちろん、社風やそこで働く人の特色も異なり、社会を学ぶ良い機会になったという。
 「就活で重視していたポイントは『変化に積極的な企業』であることです。そのため当初受けていたのは、首都圏の文系職が中心でした。しかし幅を広げる目的で、県内企業にも目を向けた際に、当社からCloud Labsを発足させる構想を聞きました。企業として変化に前向きな風土を肌で感じ、入社を決めました。」

 「Cloud Labsの立ち上げから携わり、組織の先陣を切って働きたい」。入社前から具体的なビジョンを描いていた嶋さんは、面接時にその想いを熱く語った。そして入社後の研修では3ヵ月間、開発エンジニアとして必要な技術を身につけた。
 「文系出身なので、プログラミングに関しては研修で基盤を作りました。同期はプログラミングを学んできた人たちが多かったので、積極的に新しい知識を吸収できる環境でした」。研修後、Cloud Labsへの配属が正式に決定。新しいチームの一員として、本格的に仕事がスタートした。

大学院卒業後に入社した嶋さん。学生時代からバイクが趣味で、休日は上司とツーリングすることも。
大学院卒業後に入社した嶋さん。学生時代からバイクが趣味で、休日は上司とツーリングすることも。

大変さの中にやりがいを感じる日々

 Cloud Labsは、20代の若手を中心としたメンバーで構成されている。嶋さんがいる開発グループは、プログラミングや開発環境の構築などが主な業務。しかしそれだけでなく、新サービスの案出し、顧客先での提案活動、社外関係者との打ち合わせなど、業務は多岐にわたる。新部署ならではの苦労も多いなかで、嶋さんは日々やりがいを感じている。
 「仕事は難しいし、忙しい。でも面白いと感じています。IT業界はお客様が見えないとよく聞きますが、この部署では実際に生の声を聞いてサービスを開発し、リリース後もお客様と話し合いながらより良いものに変えていける。元々人と関わる仕事がしたかった自分には、とても合っていると思います」

 Cloud Labsに所属して3年目。これまで6つのオリジナルサービスの開発に携わってきた。なかでも印象深かったのは、先輩たちに導かれながら辿り着いた第1弾のリリースだったという。
 「1年目の10月に、フォーム作成サービスの『Form@(フォーマット)』をリリースしました。最初は全くノウハウがなかったので、かなり時間もかかりました。デザインなどは協力会社に依頼するのですが、自分たちの思いを言語化して伝える難しさを感じましたね。その後も第2弾、第3弾とリリースしていますが、回を重ねるごとに自分が貢献できる範囲が広がり、確かなスキルアップを実感しています」

組織をリードする存在になりたい

 まだ3年目とは思えない落ち着きと、淡々とした語り口が魅力の嶋さん。入社の決め手だった「変化に積極的な企業」というポイントとその判断は、間違いではなかったという。
 「全社員に新ビジネスの企画・提案の機会が設けられていますし、最近ではチャレンジ投資制度もあります。積極的に挑戦できる場と、それを評価する制度が用意されているのはありがたいですね」

 現在、嶋さんが主担当となって進めているのは、IoTサービスの立ち上げ。すでに導入を検討している企業もあるといい、手応えを感じている。
「IoTデバイスを活用して、あらゆるデータを収集・見える化するサービスを新たにリリースします。このサービスを通して、当社が社会に新たな価値を届けられると考えています」

 新しい技術や知識の習得にも意欲的な一方で、さらなるキャリアアップも目指している。
 「今はチーム内で並列に仕事を行っていますが、今後人数が増えていくことを考えると、いずれはチームを率いる存在になりたいと思っています。より広い視野では、会社として新たなビジネスを生み出すことが目標です」
 嶋さんがチームを、そして会社をリードする存在となるのも、そう遠くない未来だろう。