株式会社アイティリンク
高岡を拠点に地域密着型のシステム開発を行うアイティリンク。
社員が効率的に働けるよう、専門知識の習得に必要なコストを
年間予算に計上するなどIT企業らしい取り組みを行っている。
同社はワークライフバランスの実現には「業務効率を上げ、定時退社と有休確保に反映させることが重要」と考え、様々な取り組みを推進している。
テレワークは業界に先駆けて導入。コロナ禍の影響で一気に浸透した。プログラミングやシステム開発に携わる社員はチーム内でミーティング日を決めて出社するなど、臨機応変な働き方をしている。「社内情報はラインワークスで共有し、朝礼はモニターで行っています。最近は在宅ワーク主体の社員も増え、顔を見るのは月に1度という人もいますよ」と社長の前波強氏は語る。
育児や介護を目的に、有休を活用する社員も増えている。現在は30代の男性社員が時短勤務を活用しており、「教員を務める妻の朝が早く、子どもを保育園に送ってから出社しています。1時間の時短勤務を会社に申請し、出社時間を9時半にしました」と話す。
このほかにも祝日と週末の間の平日を有休申請して3連休を取ったり、子供の授業参観に半休を取得するなど、有休を利用してプライベートを充実させている社員が多い。業務と休みのオン/オフの切り替えをしっかりと設けることで、会社全体の生産性の向上につながっている。
システム開発の業務には、常に新しい知識と技術の習得が求められている。しかしながら、通常業務をこなしながらスキルアップの時間を確保するのは難しいのが現実だ。そのため同社は、システム開発部の社員たちが専門知識を習得するために必要なコストを年間予算に計上している。
「金融や流通など、担当する企業の業界知識を掘り下げたり、新しいコンピュータ言語を習得するなど、各自がその時々に必要なスキルを学んでいます」と前波社長。仕事の質が上がり、効率よく働ける環境が整うことで、同社のワークライフバランスはさらに充実していく。